誕生石のアクセサリーとテディベアーぬいぐるみ

人類の長い歴史において、太古の昔よりジュエリーは装飾具として身につけられてきました。装飾具として身につけ始めた理由は諸説ありますが、魔除けやお守りのため、自身の身代わり、はたまた共同体の印などと、ファッション以外の要素も多くあったと言われています。

例えば、中性ヨーロッパの十字軍の兵士たちは、戦場でのお守り代わりにガーネットを身に着けていました。またルビーははるか昔より不老長寿の象徴とされて愛用されたり、サファイアは聖職者の印として指輪に使われていたなどと、多くの装飾具が発掘されている他、記録も残っています。

今日では多くのジュエリーが身にまとう人を輝かせるために愛されています。古くから有名な宝石から、近年見つかった新しい石まで宝石には多くの種類があり、また次々と素敵なデザインのアクセサリーも増えました。しかし、逆に多すぎるからこそ、自分のためのご褒美でも、大切な人へのプレゼントでも、何を選べば良いのか迷ってしまいがちでもあります。

使いやすくひとつ持つなら、また、誰かにプレゼントをするならば、まずは誕生石のアクセサリーがおすすめです。古くからの言い伝えで、誕生石はその人のお守りになるといわれていますので、宝石の好みがあったとしても渡しやすくなります。

1.誕生石とは

誕生石

様々な役割を果たしてきた宝石ですが、現在まで受け継がれているいわれのひとつが誕生石です。

この由来もまた、旧約聖書に出てくる司祭長の胸当てにはめ込まれていた12種類の宝石であるとか、紀元前の占星術において12星座に配されていた宝石であるなど、多くの諸説があります。これらの言い伝えをベースにして、1912年アメリカの宝石業界によって定められた種類が、現在日本では最も広く知られ一般的に使用されています。

ただし、あくまでもアメリカの基準であり、誕生石に配される石は国や時代によっても違っています。

例えば1912年の制定当時、12月にはタンザナイトはありませんでしたが、現在は12月の誕生石になっています。また日本においては3月に珊瑚、5月に翡翠が追加され、フランスではルビーは3月の誕生石に配されるなど、お国柄によっても変わってくるようです。

このように見る資料やブランドによっては誕生石とされる宝石は変わってきます。

インターネット通販のシアーズで採用されている誕生石は、現在のアメリカでの誕生石の区分けで、1月から順にガーネット、アメジスト、アクアマリン、ダイヤモンド、エメラルド、ムーンストーン、ルビー、ペリドット、サファイア、ピンクトルマリン、ブルートパーズ、タンザナイトと12ヶ月12種類の宝石が彩られています。

なお月の宝石にはそれぞれ象徴される言葉もつけられており、元々はその月に該当する宝石を身につけることで身を守るということで、すべての月の宝石を揃えるという使われ方をしていたそうです。

身に付けると幸せが訪れると信じられているため、生まれた月の石を誕生石として身につけますが、全ての月の石を揃えて、月ごとに変えていくのもまたおしゃれですね。

2.テディベアーとは

テディベアー(Teddy Bear)とは、今ではクマのぬいぐるみ全般をさします。

アメリカの第26代大統領だったセオドア・ルーズベルトの愛称がテディ(Teddy)で、彼にまつわる話から、クマのぬいぐるみをテディベアーというようになったとされています。

しかしテディベアーという名に特別な商標や定義などはありません。過去に大ブームを起こした、有名なドイツの会社のクマのぬいぐるみがテディベアーと呼ばれるようになったことから、現在ではテディベアーと言えば座っている状態のものが多くみられますが、実は寝ているもの、立っているものでも、なんでもクマのぬいぐるみはテディベアーと呼びます。

テディベアーは可愛らしいだけでなく心理的効果も抜群です。ペットやぬいぐるみなど可愛いものを見たり触ったりすると、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されるという研究結果がありますが、その効果がテディベアーでも同様に確認できるそうです。

大切な人からのプレゼントでテディベアーがやって来れば、それを見ているだけで癒やしや幸せな気分をより感じることができるようになるのではないでしょうか。